【要約】ゴミ人間/西野亮廣著 プペルが映画化されるまでのリアルな裏側

書籍紹介
この記事は約20分で読めます。

現在、「えんとつ町のプペル」が大ヒットし、
アカデミー賞も獲得した映画の原作者
【西野亮廣】さんが書かれたエッセイ本。

この本は現在、何かを頑張っている人に向けて、
西野さんなりのエールがこめれらた
一冊になっています。

いちのすけ
いちのすけ

この記事を書いているヒト

【いちのすけ】

  • 毎日欠かさず本を読む読書大好き人間
  • 年間120冊以上の本を読む

西野さんはオンラインサロンの会員数は
7万人以上で、映画を手掛ければ大ヒット、
なんでもこなす「天才」のようですが、
実際にはたくさん傷つき、たくさん考え、
たくさん行動した結果だと本書で伝えています。

本書が伝えたいこと
  • 挑戦することを、まわりに何と言われても自分だけは信じつづけること
  • コロナ時代のビジネスにおいて「お金」「広告」「集客」を勉強すること
  • 誰よりも学んで強くならないと、人を守ることはできない

西野亮廣とは?

オンラインサロンではビジネスやマーケティングの裏側を、
毎日2000~3000文字の投稿を発信し、
オンラインサロンの会員数は7万人以上。

オンラインサロンの売り上げだけで年間8億円以上稼いでいるが、
お金に興味のない西野さんはオンラインサロンの売り上げは、
エンタメの投資、被災地や世界中の子育て支援などに使っているとのこと。

いちのすけ
いちのすけ

本当はお金大好きで、もうけた金で豪遊してるんちゃうの~?

なんて思いたくなりますが、
この【ゴミ人間】を読めば、
西野亮廣さんが

どんな思いでエンターテイメントの世界を獲ろうとしているか

伝わると思います。

ゴミ人間のあらすじ

世間から叩かれ続ける西野亮廣

「テレビのひな壇には出演しない」と西野さんは言い、
その日から、TV番組で芸人の先輩から陰湿ないじりをうけたり、
世間からもたたかれ、西野さんは

「皆が殴ってもいい人間」

と日本中から思われてしまうようになりました。

「ひな壇には出演しない」と決めた理由は
これからの時代はテレビではなく、
YouTube などの発信力が強くなると感じ、

デバイスはテレビからスマホに移行すると予想したからです。

スマホやタブレットなどの小さな画面で見るには、
ひな壇で大勢映る姿は見づらいので、
一人で勝負でする時代が来ると思ったとのこと。

コロナの現状もあって、
2021年にひな壇はほぼテレビで見かけなくなりましたね!!

絵本をかくきっかけ

テレビの出演を減らすと決めてから2週間ほど経った日に、
当時、よく2人で飲みに行くほど、
仲の良かったタモリさんから電話で誘われた西野さん。

いつもはフザけた話をしているタモリさんでしたが、
この日だけは、妙に真剣な雰囲気でした。

そしてタモリさんは一言、

「お前は絵を描け」

とだけ言ってきたそうです。

そんなタモリさんの言葉と雰囲気を察して

「わかりました。」

とだけ答えてのその夜に西野さんは絵本作家になったそうです。

いちのすけ
いちのすけ

タモリさんへの信頼感ハンパないな!!

「わかりました」って即答できるのもすごいけど!

ちなみに、そのときまで西野さんは

「絵」をまともに描いたこともなかったそうです。

プロの絵本作家にどうやって勝つか

きのう、絵本作家になったばかりの西野さんは、
プロの作家に画力も負けていて、出版のノウハウもコネもツテもない。

そんな西野さんが1つだけプロの絵本作家さんに勝っているもの、
それは絵本を仕上げるまでの「時間」でした。

いちのすけ
いちのすけ

時間てどうゆうこと??

絵本の「専業家」の人は、
絵本の売り上げで生計を立てなければなりません。

しかし、テレビのレギュラー番組が残っていた西野さんは、
テレビの収入で食いつなぎながら、絵本を書く「兼業家」ですので、
一つの作品に極端に時間をかけることが可能でした。

つまり、プロの作家さんにはかけない

「完成させるまでに数年間かかってしまう絵本」

で勝負をいどんだのです。

ここでのポイント

西野さんは「目的を達成するために何をすべきか?」を考えるのではなく、

「何をしたら確実に目的が達成できないか?」

をリストアップするようにこころがけているそうです。

これは報われない努力に巡り合えるかは
「運」がからんでくるので、
自分でコントロールできません。

報われない努力を排除することには
「運」が絡んでこないので、
コントロール可能だからだそうです。

自分の子育てに置き換えてみると

子育てにおいて、
「子供達を幸せにするために何をするか?」よりも

「子供が成長していくうえで、何をしなかったら将来自分が後悔するか?」

を考えてみるようになりました。

  • 公園で遊んだり
  • 一緒にお風呂に入ったり
  • かなか寝ない寝かしつけをしたり


今は大変かもしれませんが、
子供達が成長してしまえば、これらはもう経験することはできません。

子育てができる、今のうちにたくさん経験しなければ
数年後、必ず後悔するときが来るだろうなと思いました。

作品を出しても世間に認知されなかった。

世間から、「絵本作家気取りの芸人」
とバッシングをあびながらも、
4年の歳月をかけてようやく処女作品の

「Drインクの星空のキネマ」が完成しました。

売り上げは2万5000部ほど。

皆は
「絵本でこんなに売れることはない!」
と声をかけてくれるようなのですが
「絵本」という言葉が入っている時点で負けだと思ったそうです。

2作品目の「ジップ&キャンディ~ロボットたちののくりすます~」

3作品目の「オルゴールワールド」も

売り上げは2万部程度だったそうです。


自分なら

いちのすけ
いちのすけ

「なかなか売れにくい絵本業界でこんだけ売れてすごい!」
ってみんな言ってくれてるし、
やっぱ俺って才能あるんちゃう?

なんておもってしまうだろうなと想像していました!w

ちなみにそのころも世間からは

西野はテレビから干された

もうオワコンだね

と相変わらずバッシングは続いていたそうです。

どうやって絵本を届けるか

西野さんは商売人としてみられたくなかったため、
お客さんに絵本を届ける作業を
吉本興業や出版社にまかせていたそうです。

なぜならお金の話をする大人を「卑しい人」

として捉えてたからです。

しかし、「制作活動の終わり」を「絵本の完成」とするのではなく、

【お客さんの手元に届いて初めて「完成」と呼ぶ】と再定義したところ、

西野さんが取り扱っていた作品は全て「未完成品」となりました。

作るだけ作って、売ることは他人に任せています。
というスタンスは単純に「育児放棄」だと気づいたときに

すべてを投げ捨ててこの挑戦を選んだのに

この期に及んで何をしているんだ?

あの日の自分の覚悟は偽物だったのか?

引用:「ゴミ人間」本文より

と思い返したそうです。

そしてその時に決めたことはただ一つ

「我が子だけは絶対に守る。

子供が一人で生きていけるようになるまで育て上げる。

それが親の務めだ」

作品は生活必需品でないから売れない。ではどう売る?

私たちは「お茶」や「牛乳」などは
生きていくうえで必要なモノなので買いますが、
絵本は生きていくうえで重要ではありません。

しかし、必要でないのに売れるものがあります。

それは、シンガポールに行った時の「マーライオンのキーホルダー」

広島の宮島に行ったときなどの「宮島と書かれたペナント」など

人は作品にはお金を出さないけど
「おみやげ」にはお金を出すことに気づいたそうです。

【絵本を「おみやげ」にするといい!】と考え、
『にしのあきひろ絵本原画展』を無料で開催できるようにました。

その個展会場の出口に
「個展会場のおみやげ」として絵本を置いたところ
飛ぶように売れたそうです。

いちのすけ
いちのすけ

映画を見に行って、パンフレットを買うのとおんなじ気持ちやな

「まだ何者でもない挑戦者」を何者かにする一つの方法

2013年の1月に1週間程度の休みを取る予定だったそうですが、

結果も出せていないのに休む必要があるのか?と考え

突如「来月、ニューヨークで個展をひらく!」と言い出したそうです。

ニューヨーク中のギャラリーに連絡をしてようやく、
1件のギャラリーと契約することができたのですが、
肝心の予算が足りなかったそうです。

いちのすけ
いちのすけ

予算のことも考えずに、行動するなんてビックリやで!

そこで「クラウドファンディング」に出会いました。

売れたらラッキーぐらいの気持ちで
「西野亮廣が30万円でオリジナルの絵を描く」
というリターンを設定したところ、


ある日とつぜん、「博多華丸・大吉」さんから連絡があり

「30万円のリターン、僕が買わせてもらうね」

と、このリターンを買ってくれたそうです。

「博多華丸・大吉」さんは
西野さんとは、仕事で一緒になる機会もほとんどなかった先輩で、

この当時はまだ、今ほどの売れっ子ではなく、お金に余裕なんてなかったそうです。

西野さん自身も驚いて
「本当にこれ買うんですか?」
とたずねたところ

西野君の絵を30万円で買えるチャンスは、これが最後で、
まもなくキミは世間に見つかって、キミの絵は買えなくなる

それから数年後。大吉さんの言ったとおりになりました。
というより、大吉さんの言ったとおりになるように持っていきました。

そうしないと、「あの日の大吉さんの言葉が間違いだった」ということになるからです。
その未来だけは迎えてはいけません。

まだ何者でもない自分に懸けてくれた人を、
結果で否定するようなことだけはしたくなくて、
僕は必死で大吉さんの期待に追いつきました。

(中略)

期待を寄せることにはリスクがあります。
裏切られることがあるから。
それでも、「期待に追いつこうとする力」の強さを僕は知っています。
今度は僕が期待する番かもしれません。

「全く結果の出ていない自分を認めてくれた人に、恥をかかせられない」
という思いが、ニューヨークでの成功、
そしてその後の絵本作家としての成功につながっているわけです。

引用:「ゴミ人間」本文より
自分に置き換えてみると

後輩を育てるために、
期待を寄せるということはとても重要!!

裏切られることも覚悟のうえで
期待を寄せて、後輩の存在を認めて信じることで、

後輩
後輩

自分を認めてくれた人に、恥をかかせられない

という思いが成長のパワーにつながるんだと改めて考えさせられました。

映画で見たい!と思いついてもらうことが大切

えんとつ町のプペルという物語を書き終えた時に
「この作品は映画で届けるべきだ!」と思ったそうです

しかし、誰も知らない絵本の作品を見るために
わざわざ映画館まで足を運んでくれる人などいません。

いちのすけ
いちのすけ

絵本の映画化ってあんまり見に行こうと思わんよな?

「しろくまちゃんシリーズ」映画化!って言われもピンとこんし!ww

西野さんの考えた作戦

映画のような絵を描いた絵本として人気を獲得する
       ↓
みんなが映画でも見たいと思わせる世界観
       ↓
その後、映画化につなげよう!

えんとつ町のプペルは絵本として出すには物語が長すぎるので
主人公のブルーノたちを省いて、
物語の一部だけを切り抜いて再編集して絵本として書きました。

絵本えんとつ町のプペルは映画のチラシであり世間はまだえんとつ町のプペルの主人公を見ていなかったのです 。

当時は絵本えんとつ町のプペルの読者の方から

この絵本はまるで映画みたい!

映画化したらいいのに!

という感想をよく頂いたそうですがもともと映画用の作品だったので、
そう気づいてもらうことが大切だったのです。

いちのすけ
いちのすけ

これ以上解説すると長くなってしまうので、
映画が完成するまでの話の続きは
ぜひ、本書を手に取って読んでみてください!

本書を読んで心に残った3つのフレーズ

自分の日常生活において、
子供にも伝えたい!と思うほど
心に残った3つのフレーズを紹介します

信じぬくんだたとえ一人になっても

他の誰も見てないなくてもいい

黒い煙の先にお前が光を見たのなら行動しろ。思い知れ。

そして常識に屈するな。

お前がその目で見たものが真実だ。

あの日あの時あの光を見た自分を信じろ。信じ抜くんだ。

たとえ一人になっても。

引用:「ゴミ人間」本文より

何かを行動する時に、必ず反対する人がいますが、
周りに何と言われようとも 自分の信じた道を貫き通すことが大切だと
改めて考えさせられました。

いちのすけ
いちのすけ

これは自分の子供にしっかりと伝えたいことやな!

「100人が違うといっても、
自分が正しいと思った道は
自分を信じて突き進むこと」

それが大切や!!

リーダーは正解の道を選ぶのではなく選んだ道を正解にする。

正解のない問題と対峙した時

誰もやったことがない挑戦には正解がありません。

右に進もうが左に進もうが成功も失敗もあります。

その時迷ったところで正解などないのでリーダーは選んだ道を正解にするしかありません。

選んだ道を正解にするための政策を全て打つのがリーダーの仕事です 。

引用:「ゴミ人間」本文より

家族を幸せにするために、
父親としてどの方向に進めばいいのか迷うこともあります。

いちのすけ
いちのすけ

そんな時はどんな道に進もうとも

その進んだ道を正解にするのが父親の役目やな!

学び狂って強くなれ。そして圧倒的な強さを手に入れろ

本書の締めくくりにはこのように書かれています

負けるなよ。学び狂って、強くなれ。

 圧倒的な強さを手に入れて、誰よりも優しくなれ。

引用:「ゴミ人間」本文より

これは、誰よりも優しくなり、
自分が守りたいものを守るためには
必死に勉強することが必要だと考えさせられました。

いちのすけ
いちのすけ

「学び狂って」

というフレーズがあるように、

とにかく必死に勉強することが強さの秘訣なんやな。

「ゴミ人間」を読んだ感想

力強い覚悟とは

本書を読んで、仕事に対する
とんでもない覚悟を西野さんに見せつけられました。

自分に置き換えてみると

父親として子供たちを守り、

子供たちを幸せにするために

「父親としての覚悟」

を強く持たなければと感じました。

誰よりも知識を得るための努力をすることはもちろん

「一切の言い訳をしない」

と心に決め、仕事にも子育てにも活かしていこうと思います。

夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれてしまう

みんなもともと夢などを持っていたのだけれど

大人になる過程で己の能力や環境を考えて、

折り合いをつけて捨ててしまった

そんな中皆が折り合いをつけて捨てたものを

未だ持ち続けていねいに磨き輝かせようとしている者がいると、

あの日夢を捨ててしまった自分の判断が

間違いだったことを認めなくちゃいけなくなります。

引用:「ゴミ人間」本文

折り合いをつけて『夢を捨てた人達』からすると迷惑な話で、
そんな夢をさっさと捨てろよという考えになるのです。

これは現代社会そのもので、
実際に私たちの身の回りで起きています。

そんな時代に生きる子供たちには、

夢をもって信じぬく素晴らしさを伝えなければいけませんね。

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